Microsoftが2025年5月から段階的に新しいガイドラインを施行。メールマガジン/ニュースレター配信を行なっている企業は再度確認を

2025年4月30日

スパムはやめましょう。Microsoftが2025年5月から段階的に新しいガイドラインを施行。メールマガジン/ニュースレター配信を行なっている企業は再度確認を

2024年にGmailと米Yahooメールがメール配信者向けガイドラインを制定し、ドメイン認証設定や配信停止システムなどの規定をクリアした配信を行うことが義務付けられていますが、2025年5月5日(月)より、1日に5,000通以上のメールを送信するドメインに対して、SPF・DKIM・DMARCの3つのメール認証設定が義務化。

全文英文となりますが、マイクロソフト公式サイトも確認ください。

Microsoft(Outlook.com/Hotmail)はスパム、なりすましを防ぐため義務化

ガイドラインとしては1日に5,000通以上のメールをOutlook.com/Hotmail/Live宛に送信するドメインが対象に。

ガイドラインが制定されることにより、なりすまし・フィッシング・スパムの削減が行われるとともに、ルールを守っている正当な送信者のブランド保護・配信率向上が期待されます。

Microsoftが今回のポリシーで対象としている「大量送信者(bulk sender)」は、Outlook.com/Hotmail/Live宛てに5,000通/日以上のメールを送信するドメインを指します。

この条件に該当する送信者(ドメイン)は、2025年5月5日以降、自ドメインにSPF・DKIM・DMARCレコードを正しく設定していない場合メールが受信者の迷惑メールフォルダ行きとなるなどの影響を受けます。

1日あたり数千通程度を大きく下回るような小規模送信者は本ポリシーの直接的な強制対象ではないが、Microsoftは、5,000通未満の送信者であってもこれらの認証技術を導入することが望ましいベストプラクティスであるとアナウンス。
送信ドメインの信頼性確保やブランド保護、メール到達率向上のため、DMARCを含む認証対策はすべての送信者にとって有益であり、規模に関わらず取り組むことが推奨されています​。

バラクーダネットワークス社やスパムハウスは100から500程度でもブラックリスト対象にしていた時期もあるので、誤認証されてしまった場合は、2022年と古いですが以下の記事も参考に

メールが届かない!ブラックリスト登録の原因や解除方法

2025年5月以降、要件を満たしていないメールはどうなるのか?

上記認証要件を満たしていないメールについては、2025年5月5日以降、まずOutlook.com受信側で迷惑メールフォルダ(ゴミ箱)に振り分けられる措置が開始されます​。

これは送信者に設定不備を是正する機会を与えるための段階的措置であり、問題が解消されない場合、将来的にはそうしたメールを受信拒否(ブロック)する方針であることも明言されています​。

したがって、大量送信を行う送信者は遅くとも施行開始の2025年5月までにSPF/DKIM/DMARCの実装と設定確認を済ませておく必要があります。

その他、Outlookが推奨する要件

今回の送信者向けの要件は「送信ドメイン認証」についてですが、過去に定められたものや推奨されている要件は以下

有効な送信元アドレスの使用

メールのFromアドレスおよびReply-Toアドレスには、有効で実際に受信可能なアドレスを使用するのが最適。

送信ドメインと無関係なアドレスや返信不能なアドレスを使うことは避け、ユーザから返信があれば適切に受け取れるように​。

例えば「no-reply@…」のようなアドレスを用いる場合でも、そのメールボックスを監視し返信に対応できる体制を整えることが望ましい事になってしまうのは少々厄介ですね。

配信停止(unsubscribe)オプションの明示

特にマーケティングやニュースレター等の一斉送信メールには、受信者が簡単に配信停止を行える明確なリンク(「ここをクリックで配信停止」等)をメール本文中に設置してください​。ただし、最近はフィッシングも巧妙化してきているので、配信停止の文言も自社名+配信停止など少し独自性を持たせた方がいいかもしれません。

当然ですが配信停止リンクはメールの目立つ箇所に配置し、クリックするだけで確実に配信停止が処理されるようにします。

可能であれば、メールヘッダにList-Unsubscribeヘッダを追加し、ワンクリック配信停止(RFC8058準拠)に対応することも推奨されています。

これによりOutlook.com以外のメールクライアントやサービス(例: Gmailの「このメールを登録解除」ボタン)からの自動解除にも対応できる形に。

存在しないメールアドレスや届かないメールには何度も配信しない事。メールリストの衛生管理

配信リストを定期的にクリーンアップし、存在しないアドレスや長期間届いていないアドレス、反応のないアドレスはリストから削除してください。

送信のたびに発生するバウンス(送達不能メール)を監視し、エラーコードが「恒久的失敗(5xx系)」を示すアドレスには繰り返し送らないようにする必要があります。

適切なバウンス処理とリスト管理により、無駄な送信を減らすとともに、スパム苦情やアウトルック側からの評価低下を防ぐことができます。


大量配信する場合は大量配信出来るメルマガ配信ツールを使うこと

メールマガジンは未だとても大切なマーケティングツールです。ただし、誤った送信やルールを無視するとECサイトの場合は大切なリピーターを逃す事に。企業の場合は信頼が下がる事に。とデメリットも考え、国内の配信ツールで確実なサービスを選択してください。

確実に配信でき、かつ窓口もサポートしてくれるメルマガ配信サービスをご検討の場合は弊社パートナーもご紹介可能です。

メールマガジン/ニュースレターをやめる決断も大切

矛盾しているかもしれませんが、効果をうみだしていないものやブランドや企業のイメージ損失になってしまっている場合、使い続ける理由は何もありません。
Webサイトにアンケートなどを設置し、ユーザーの意見を聞く事やプッシュ通知に変更する、チャットだけにするなど、選択肢も方法も多くあるので、この機会にご検討ください。

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