費用を抑えて売れるECサイトを。ECサイト構築手法やECサイト構築システムの選び方

2017年12月11日

ECサイト(通販サイト)の構築やリニューアルを検討されている企業様から多くのご質問をいただきます。
検討材料の多くは、「どこに、何を、どのように」頼んで良いのか迷っているケースが多いです。

ASP(初期費用は抑えられるが月額コストと手数料が比較的高い)を活用したり、
弊社のような制作会社に依頼して0(ゼロ)から構築するケースの2パターンが一般的です。


ECサイトの構築方法は複数あり、どの構築方法を選ぶべきかは、
ECサイトの「年商規模(目標)」や、「何を重視するのか?」で決まる。


理由としてECサイト(通販サイト)の複数の構築方法には、それぞれ「メリットとデメリット」があります。
すべてのECサイト(通販サイト)にとってベストな構築方法があるわけではありません。
各ECサイト(通販サイト)の状況にあわせた構築方法の前に、機能の整理・理解や商品点数、規格などがどれくらいかを把握し、
どのようなECサイトが適切なのかを予算も踏まえご相談頂くと納期はもちろんの事、比較的コストを抑えながら構築する事が可能です

ASP(アプリケーションサービスプロバイダー)
ECサイトとして十分なフロント機能

【メリット】
初期と月額ともにライトプランであれば費用が安い
課金すればすぐにスタートできる
ECサイトのフロント機能は十分
サーバーの用意不要

【デメリット】
カスタマイズが柔軟ではない
システム連携ができない
デザインに制限がある
バックエンド作業が他の方法より手がかかる。出来ない
商品点数に制限がある場合も
機能の追加ができない。もしくは有料
PV数によっては従量課金も

ASPは、「安かろう、悪かろう」では決してない事は事実です。
特に、最近のECサイトASPに必要なフロント機能は、他のECシステムに見劣りはないといっても過言ではありません。
ECサイトにユーザーが訪れても、使い勝手など不満を抱くことはないはずです。

ただ、ASPはカスタマイズができないため、開発依頼としての「社内の既存の在庫システムと連携を行う」等に対応することができない事が多くみられます。理由は多くのユーザーが利用しているASPを一人の顧客のためにカスタマイズする事は非常に有益にならない。
システムが破綻してしまうケースもあるためです。
サイト売上規模が増え、バックエンド作業(ユーザー数の増加も含め)が膨大になってくると、ビジネス全体で見たときの効率が悪くなるため、オープンソースパッケージやクラウドECをつかったサイトリニューアルの必要性が出てくるケースが多々あります。

もし、初期費用がそれほど確保できないからASPを導入しよう!と考えた場合、そのECサイトにASPを合わせるのではなく、ECサイトが(当面の間は)ASPにビジネスフローを合わせられるかを確認してください。それができるのなら、ASPでも充分です。

オープンソース ライセンス費用は無料

【メリット】
ライセンス費用が無料
カスタマイズ可能
システム連携可能
デザインを自由にカスタマイズ

【デメリット】
システム寿命は3年~5年
カスタマイズしてしまうと、最新パッチがあてられないことも
個人情報漏えい等の事故は自己責任
サポートに難があるケースも

オープンソースは、無料のECパッケージであるが、無担保という意味でもあります。
誰でもインターネットからダウンロードして、自社のECサイトに利用することができます。
そのためライセンス費用がかからないために、コストを抑えることができる事にもなりますね。

また、極端な話、技術力をもっていれば何でもカスタマイズをすることが可能です。
弊社のようなECサイト制作会社がオープンソースを利用してECサイト構築サービスを提供する形と捉えてください。
もちろんASPも構築しますが、売上の側面やマーケティングの側面などヒアリングし、望ましい方を提供いたします。

オープンソースを無理にカスタマイズせずデフォルトのままで使えば、セキュリティーパッチも更新でき費用も抑える事ができます。
ただ、売上をあげる事が目的でななく、ただ何となくECサイトを作ってみよう。というケースにあたるのかもしれません。
売上をあげるためにはアクセス解析のレポートなどは必須なので、ECコンサルティングありきのおつきあいを望まれるのか、ただとりあえずという感覚なのかもご検討ください。

ECサイトに限らず、オープンソースを元に自社独自のシステムを開発するという考え方は、それなりの運営経験がない企業様の場合は難しくなってきている時代かもしれません。

ECサイトパッケージ

【メリット】
基本機能充実
カスタマイズ可能
システム連携可能
デザインが自由
フルスクラッチより安く早く導入できる

【デメリット】
開発費用が200万円〜
月額も5万円以上かかるケースが多い
システム寿命が3年~5年(OS同様、サポートサイクルに依存)

ECサイトパッケージは中規模以上のECサイト(年商1億以上)では、マーケットで最も主流の構築方法。
年商が1億円を超えると、バックエンド、セキュリティなど効率化を目的とするために、下記システムと連携する必要が出てくる可能性が大きい事からもECサイトパッケージが選ばれる理由の一つです。

連携するシステム
・基幹システム
・物流システム
・楽天・アマゾンなどのShopと連携
・コールセンター連携
・POS連携

連携すべきシステムはその他にも多岐にわたりますが、パッケージならカスタマイズ可能ですし、パッケージの提供各社ともこのようなシステム連携は慣れており、
フルスクラッチに比べ開発期間も短く、費用を抑えて対応できるという事になりますね。

ASPでは要望や業務フローに対応しきれなくなってきたサイトはパッケージかクラウドEC

ECサイトをすでにASPで運営しており、年商が増え(目安として年商5000万〜1億)、
バックエンド作業が増えて効率が悪くなってきていると考えている方は、ECシステムのランクを上げなければ非効率かつコスト増になってしまいます。

ECサイト構築手法を最終選定する前に

今回の内容で初めてECサイトをスタートしたい企業様も適切なサイト、検討すべき事項・知見が少し広がったかとおもいます。

構築手法の検討時には、初期費用や月額費用には気にかける方は多くいますが、作る事ばかりフォーカスしてしまい、本来の目的である売上や長期的なブランディング視点は忘れがちです。
目に見えない人的な手間(これも大きなコストです)やオペレーションコストが発生することを十分に留意しつつ、どの目標で作るかご検討されると自ずと良い結果が見込めるはずです。


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